「チケット、早く買わなきゃ……でも欠航になったら?」
そんなジレンマを抱えながら、ずっとボタンを押せずにいませんか?
私もそうです。
11月のインド&カンボジア旅行を計画しているのに、まだ発券できていない‥
中東情勢が急変した2026年2月以降、燃油サーチャージは急騰し、欠航のリスクも現実的な問題になっています。この記事では「いつ買えばいい?」という問いに対して、正直に向き合いたいと思います。
目次
まず、いまの状況を整理する
2026年2月以降、中東情勢の緊張が高まり、ドバイ、ドーハ、アブダビといった世界有数のハブ空港が一時閉鎖され、SAS(スカンジナビア航空)やベトナム航空など世界各地の航空会社が大規模な欠航・減便を発表しました。
そして燃油サーチャージも急上昇。JAL・ANAは2か月ごとにシンガポールケロシン価格をもとにサーチャージを改定しますが、3月以降のケロシン価格は1バレル197ドルに達し、円安も重なって円換算では月間平均3万円超という水準になっています。6〜7月発券分はこれ以上ないというところまで値上がりする見通しとも言われています。
📌 ポイント
燃油サーチャージは発券した時点の金額で確定します。旅行日ではなく「いつ買うか」が料金を決めます。
「いつ買うか」より「どちらのリスクを許容するか」
断言できる正解はありません。でも「どちらのリスクを受け入れるか」という観点で整理すると、自分に合った判断がしやすくなります。
🟠 シナリオA:今すぐ買う派(サーチャージ回避優先)
メリット
現在の燃油サーチャージ額を確定できる。6月以降の大幅値上げが予想される中、4〜5月発券分を確保することで旅費の見通しが立てやすくなる。
欠航リスクへの対策
欠航になった場合、航空会社都合であれば全額返金または振替が受けられるのが原則です。ポイントは運賃クラスの選び方にあります。
・最安のセール運賃(変更不可タイプ)は避ける
・「FLEX」「Y/B/M クラス」など変更・払戻が柔軟な運賃を選ぶ
・燃油サーチャージは欠航時も手数料なしで全額返金(JAL・ANA共通)
・予約時に「欠航時の対応ポリシー」を必ず確認する
🔵 シナリオB:ギリギリまで待つ派(確実性優先)
メリット
例えば11月出発なら、出発1〜2か月前に情勢がある程度落ち着いていれば、運航スケジュールが安定した状態で購入できる。
サーチャージ改定カレンダー(JAL・ANA)
改定は2か月ごと。大まかな目安はこちらです:
・5〜6月発券分 → 4月中旬〜下旬に発表
・7〜8月発券分 → 6月中旬〜下旬に発表
・9〜10月発券分 → 8月中旬〜下旬に発表
・11〜12月発券分 → 10月中旬〜下旬に発表
11月旅行で「最悪いつまでに決断するか」のデッドラインは、10月下旬の発表後です。ここで次期サーチャージが想定より低ければ待って正解、想定より高ければ5〜6月水準が懐かしくなるかもしれません(泣)
⚠️ 注意:燃料不足による欠航は天候やストライキと異なり、終息時期が読みにくいのが特徴。「少し待てば安定する」という楽観はリスクがあります。
「もしも」に備えるツールを持つと、心理的ハードルが下がる
どちらのシナリオを選んでも、「何かあったときの備え」があるだけで、ずいぶん気持ちが楽になります。
① 航空機遅延・欠航補償付きクレジットカード
欠航になった場合、カードに付帯の旅行保険が食事代や代替宿泊費をカバーしてくれるものがあります。代表的なものでは、エポスゴールドカードやJALカードなどが保険内容の充実度で知られています。カードを所有しているだけでカバーされるタイプ(利用付帯ではなく自動付帯)を選ぶのがポイントです。
💳 チェックポイント:カードの旅行保険が「自動付帯」か「利用付帯」かを確認。利用付帯はそのカードで航空券等を購入しないと補償が発動しません。
② 旅行キャンセル保険(こころづよい)
航空会社都合の欠航は基本的に全額返金されますが、ホテルや現地ツアーのキャンセル料は別問題。「自己都合でもキャンセル料が戻ってくる」タイプの保険(いわゆるCancel for Any Reason(CFAR)対応のもの)は、不安定な情勢下では特に心強いです。
日本では、ジェイアイ傷害火災の「trip」など、キャンセル理由を問わないタイプの保険が選択肢として増えています。購入前に補償内容をよく確認してみてください。
ヨーロッパ路線で特に気をつけること
ヨーロッパへ行きたい方は、今回の中東情勢が最も直撃しています。理由は二重苦だから。
まず、2022年以降のロシア・ウクライナ情勢により、JAL・ANAなど日本や欧米の航空会社はロシア上空を飛行できない状態が続いています。その代わりに「南回りルート」、つまり中東経由で欧州に向かう経路が定番になっていました。
そこに今回の中東情勢が直撃。ロシアも中東も使えない「ダブルブロック」状態になっています。
🗺️ 現在のヨーロッパへの主な迂回ルート
・北回りルート(JAL・ANAの日本発便):アラスカ・グリーンランド経由。通常より2〜3時間長くなる
・ターキッシュエアラインズ経由(イスタンブール乗り継ぎ):中東を避けられ、現在も比較的安定して運航中
・中国系航空会社経由:ロシア上空を飛行できるため飛行時間が短いケースも。ただし利用時はサービス面や遅延リスクも考慮を
エミレーツ・カタール航空・エティハド航空経由でヨーロッパを予約していた方は、現在も欠航・減便の影響を受けやすい状況です。これらを利用する場合は、特に振替・払戻ポリシーの確認を忘れずに。
- 中東系キャリア経由のチケットはリスクが高め。振替可能な運賃クラスを選ぶか、別ルートを検討する
- JAL・ANAの直行便(北回り)は運航が安定しているが、燃油サーチャージが高く飛行時間も長い
- ターキッシュエアラインズは現時点で日本〜イスタンブール間を通常運航中で、選択肢として注目されている
まとめ:自分に合ったリスク許容度で判断を
「早く買えば得」でも「待てば安心」でもなく、自分がどちらのリスクを受け入れられるか、それだけです。
今すぐ買う場合:変更・払戻しやすい運賃を選び、欠航補償のあるカードで決済
待つ場合:サーチャージ発表まで情勢を追い、キャンセル保険を用意しておく
どちらを選んでも、何もせずにモヤモヤしているより、備えを整えた上で判断する方が絶対にいい。
私も今この記事を書きながら、自分の背中を押しています。一緒に考えましょう。旅は続く。
※ 燃油サーチャージの金額・改定時期は各航空会社の公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事の情報は2026年4月時点のものです。
