ジョージア生活

【ジョージア生活】ジョージアのVipassana Meditation10dayコースで修行してきた

こんにちは!じゃっかんあるつ(@cosmicalz)です。

ジョージアは初夏真っ只中!!
緑は濃くて爽やかな風が吹き
テラスの食事もとーっても氣もちいい♫

でもこれから先、雨も多いジョージア。
この雨の期間を経過すると一氣にガンガンな夏になるよ。

こんなに緑がまぶしいのは、通りゆく風が氣持ちいいのは
もちろん季節のなせる技なのだけど
先日まで参加していた「Vipassana Meditation」のおかげもあるのかも。

ヴィパッサナー瞑想とは

「ものごとをありのままに見る」という意味のヴィパッサナーは、
インドの最も古い瞑想法のひとつ。

この瞑想法は2500年以上も昔、ゴーダマ・ブッダによって再発見されて
インドで、人間すべてに共通する病のための普遍的な治療法、「生きる技」として指導されてきました。

私が参加したヴィパッサナー瞑想合宿は
現代の指導者、故ゴエンカ氏が伝えてきたものを10日間かけて学ぶもの。

世界各地で開催されていて
日本でも京都と千葉に常設のセンターがあります。

京都ダンマバーヌVipassana Meditation
千葉ダンマ―ディッチャVipassana Meditation

友人が何人か参加したことがあって
存在やおおまかな感じは知ってはいたけど

10日間という圧倒的な時間を捧げなければならないというハードルの高さで
興味があったものの現実的じゃないというか
昔の私は10日間休みがあったら海外へ旅行へ行きたかったw

どうしてヴィパッサナー瞑想合宿に参加しようと思ったの?

昔から氣功に親しんできて、瞑想も身近だったハズなんだけど
座って目をつぶると、絶対的に寝てしまう
という実績と自信があったから
ちょっと距離を置いてたんだよね。

でも年末くらから何故か頭の中に
ヴィパッサナーメディテーションのことが浮かぶことが増えて
調べてみたりしているうちに興味がグングン湧いてきて。

いろいろな国で開催されているヴィパッサナー瞑想合宿。

ロシアやポーランドには常設のセンターがあって
ジョージアから近いから、旅行しがてら参加してもいいかもね〜
なんてパートナーの彼と話していたのが今年の1月くらい。

今思うとどちらの国も今はそれどこじゃない感じだよね。

よくよく調べてみると
なんとジョージアでも春に開催されるじゃあないか!!と知って
これにはビックリ。

予約開始と同時に申し込み。
だいたいどこの国でも、予約はすぐに埋まってしまうらしいけど
ラッキーなことに私とパートナーは参加できることに。

ジョージアでのヴィパッサナー瞑想合宿

ジョージアでヴィパッサナー瞑想合宿が初めて開催されたのが
去年の9月だそうで始まったばかり。

この4月に2回目、3回目の10日間コースが開催されました。

ジョージアにはセンター(常設の施設)はまだないから
コジョリという郊外のホテルを借り切っての開催。

一堂に会してみて、アジア人は私たち以外はいなくて
主催者の人に、日本人は初めてだよ!と。

全体で60人くらい。
男女の割合はちょっとだけ女性が多いかったかな。
若い参加者が多かった。

オリエンテーションを終えると、そこからは男女別々。
寝る棟や休憩できるエリア、食事の時間も別々で
同じ空間になる時間は瞑想のホールのみ。

ヴィパッサナー瞑想合宿の修行感

聖なる沈黙

この10日のコースの間、誰とも話さず誰とも目を合わせない
というのが基本中の基本。

受付の際に貴重品と一緒に
いつもどんな時でも共に過ごしているスマホも預けるし
筆記用具も持ってきてはいけないから、何かを書き留めることもできないという。

休憩時間は外をブラブラしたりシャワーや洗濯をしたり
ストレッチとかでひたすら自分の身体と向き合う感じ。

私の身体、もともと硬くないのだけど
更に相当やわらかくなったw

2人で同じ部屋を使っていて、それでも目を合わせない
コミュニケーションを取らない
というのはなかなか難しかったな〜

瞑想時間はトータル1日11時間

瞑想合宿スケジュール

最終日はスケジュールが変更になっていたけど
黒塗りになってるトコは通常瞑想時間。

1日の瞑想時間は合計約11時間。

4時30分〜6時30分 瞑想
6時30分〜8時  朝食&休憩
8時〜11時  瞑想
11時〜13時  お昼&休憩
13時〜17時  瞑想
17時〜18時  お茶
18時〜19時  瞑想
19時〜20時15分  講義
20時15分〜21時  瞑想
22時 就寝

私は股関節ありますか?ってくらいに柔らかくて
座禅の体勢が全く苦にならないという、超絶恵まれた身体なもんで
だいぶハンデをもらっていたけど

特に前半はこの瞑想時間の長さに
身体のそこら中が痛くなって、みんな大変だったみたい。

どんな瞑想なの?

10日の間に3つの瞑想を学びます。

手取り足取り教えてもらう感じではなく、自分で氣づいて体験を通して学んでいく。

聖なる沈黙の約束があるものの、指導者には質問する時間もあるし
アシスタントチィーチャーにも疑問があればすぐに聞くことができます。

アナパナ瞑想

Day1〜Day3はアナパナ。

鼻から口の上までの三角のゾーンに集中して
呼吸を観察する瞑想。

呼吸法ではないから息を調節せず、自然な息が入って来るままに、出て行くままに
ただ観察します。

ヴィパッサナー瞑想

Day4〜Day9はヴィパッサナー瞑想。

頭のてっぺんから足の先まで、感覚を感じていく。
その感覚は全て生まれては消えていくものだから、ただ観察する。
という瞑想。

心と体が互いに影響を与えている深いレベルに焦点を当てます。

この自己観察に基づく自己発見は、心と体の深いレベルまでたどっていくことで
心の汚濁を取り除いて、愛と慈悲に満ちたバランスのとれた心へと導いてくれます。

メッタ・バーバナ瞑想

Day10はメッタ・バーバナ瞑想。

慈悲の瞑想と言われていて、自分、自分の大切な人、
全ての生命、自分が嫌いな生命、自分のことを嫌っている生命
全てに向けて慈悲の心を持つというもの。

起床は早朝4時過ぎ

1日の始まりは4時30分からの瞑想で始まります。

瞑想ホールに向かうために外に出ると
星が瞬いてまだ真っ暗!
キリリとした中で氣持ちいいわ〜と始められるものの
眠くなってしまうことも。

何日かするとスタッフが鳴らしてくれるゴングの前に
パチっと目が覚めるように。

夕飯はナシ!?

食事は1日朝と昼の2回。
夕飯はありません。

もう一度言います。

夕飯はないのです。

しかもランチタイムが11時で
そこから食事は翌日の6時30分までナシ。

その代わりに17時にお茶の時間があって
フルーツとお茶をいただきます。

通常の生活ではとても考えられないスケジュールで
最初はああああお腹空いちゃって、寝れなかったらどうしよう
とそこが1番心配だったりしたのだけど
(空腹だと何も手につかなくなるタイプ)

人間結構すぐに慣れるもので、最終的には全然へっちゃらだった。
(瞑想中お腹をグーグー鳴らしてたけどw)

私のパートナーは昼ごはんを食べると午後の瞑想が辛くなるからと
大事なお昼も少しにしてたと後から聞いて
それにはビックリ。

ヴィパッサナー瞑想合宿の素晴らしさ

自分で体験して氣づく

この10日間をひと言で表すのはとーっても難しいけれど

「すばらしい経験だった!」

あまり内容の詳細を知らずに参加したから驚くことも多かったけど
とにかく氣づきの連続で。

自分で体験して氣づくって、この年になるとなかなかないのですよ。
手元にスマホがあればすぐ調べちゃうし。

自分の呼吸にタッチできた時の感覚
冷えた部分を観察している時にフッと解けてなくなった感覚
全身が空氣中に溶けてしまった感覚
目をつぶったその先全体が真っ白になって幸福に包まれている感覚
背中に羽が生えて飛び立ったような感覚
どれだけでも座っていられるような時間も忘れてしまう安定した感覚

瞑想中、いろいろな体験をしたけれど
これらの感覚も全部変化する現象。

自分で試行錯誤して、積み重ねていった体験は宝物です。

呼吸が私を助けてくれる

講義の中でゴエンカさんが何度も言っていた言葉
「呼吸が助けてくれる」

これが腑に落ちて自分のものになったのは素晴らしいこと。

ベットに入ってからいろいろなことが、本当にたくさんのいろいろなことが浮かんで
こりゃ寝れないかも!?
って思っても、呼吸を観察しているウチに眠りに落ちていたし

何があっても何が起こっても、呼吸に意識を向ければ戻ってこられる。

参加メンバーとの一体感

参加者は見た目では全然わからないんだけど
話している感じでジョージア人とロシア人が大半。

その他、ドイツ人アメリカ人コロンビア人サウジアラビア人などなど。
アジア人は私たち日本人のみ。

同じ部屋のNinaは4歳と8歳の娘がいるシングルで
ジョージアとロシアのミックス。

聖なる沈黙が解かれた最終日
たくさんたくさん話して仲良くなって、ハグしてまた会おう!と。
娘が日本語を勉強してるんだって。
ステキな出会いになった。

カムチャッカで生まれて北京で育ったロシア人
という想像の範疇を超えた青年とも仲良くなったりで、めちゃ国際色豊か。

最終日、みなオープンマインドで
幸せ平和調和、ゴエンカさんが唱えてくれた全てがそこにあって
その時間を共有できたことが、言葉に表せないくらいの幸福さだった。

10日間の合宿コースの費用

この入門者向けの10日間コースを始め、他のショートコース、若者対象のコースなどは
すべてこれまでの参加者からのドネーションによってのみ運営されています。

瞑想の指導者も報酬を受け取らないし、運営メンバーも全員ボランティアとして
参加しています。

合宿の参加費用は食費、宿泊費を含めて、一切請求されません

が、これから先の参加者のために、初めて参加する時にドネーションをします。

食事がとても美味しい

メニューはジョージアンな日もあったけれど
アーユルヴェーダっぽい日が多かったかな。

とにかく毎日美味しい食事を作っていただいて
感謝しかないのです。

この先参加する人もいるだろうから、食事の内容は詳細には書かないでおこうかな。
お楽しみに。

*****

「10日間、誰とも話さず誰とも目を合わせず、
ひたすら1日11時間の瞑想を重ねて
自分の呼吸と身体と心に向き合う」

人生の中でこんな贅沢な時間を過ごせるとは本当に幸せなこと。
全方位にオススメしたい。

私もパートナーの彼も、顔が変わってピッカピカになったよ。

「Continuity of practice is the secret of success.」

コースを終えてからも毎朝1時間の瞑想は続けていて
また他の国とかでも氣軽に3dayコースを受けたりしたいな
と思ってます。

次回、ジョージアでの10dayコースは9月を予定してるそうですよ。

Vipassana Georgia

ABOUT ME
じゃっかんあるつ
はじめまして。じゃっかんあるつです。 旅にまつわるあれこれのおせっかいを焼いています。 「痒いところに手が届く」をモットーに書いていますので、少しでも参考にしてもらえたら嬉しいです。