こんにちは!じゃっかんあるつ(@cosmicalz)です。
最近、身近で「オーバーブッキング」の対象者となってしまい
予定していたフライトに搭乗できなかった
というケースを耳にしました。
予約をしているにも関わらず、チェックインカウンターで
「席がご用意できません。」
って言われることが、実際にある話なのです。
えーーーなんのための予約!?
めちゃ怖いっ
オーバーブッキングとはどんな状況なのか
遭遇しないための方法は?
遭遇してしまった時はどうしたらいい?
など徹底解明!
目次
オーバーブッキングとは
オーバーブッキングという単語は聞いたことがあるのでは。
これって飛行機に関連することだけに使われる言葉ではなくて
ホテル関連にも使われますよね。
日本でよく聞くのが、ダブルブッキング。
約束が重なってしまった時に使いますよね。
オーバーブッキングはそれと同じような意味です。
飛行機のオーバーブッキング
飛行機のオーバーブッキングは、航空会社が飛行機の座席数よりも、
乗客数のほうを上回って予約を受け付けてしまった過剰予約の事を指します。
なぜそんな状況になるのか?
「No-show」といって、予約をしていても
実際にチェックインしない人が、一定の割合でいて
航空会社はその調整のために、意図的に予約過剰の状況にしているのです。
そんなことしたら、乗れない人が出てくるよね?
って思うのですが、その通りで
航空会社の予測が外れてしまった場合は、飛行機に乗れない人が出てきてしまいます。
でも、これは航空会社の正当な権利として認められているそう。
オーバーブッキングが発生する頻度は?
オーバーブッキングはLCC(格安航空会社)に多いんじゃない?と
思われがちですが
むしろ通常キャリアの方が良く発生しているようで
誰にでも起こりうることなのです。
日本はオーバーブッキングでトラブルになるケースが少ない
日本ではオーバーブッキングでトラブルになるケースが少ないといわれています。
それはなぜか?
日本の航空会社は、オーバーブッキングで搭乗できない人が発生する前に
未然に防ぐ手立てをいくつも取っています。
例えば
予約システムの精度がかなり高くなっていて
綿密に計算されて、オーバーブッキングにならないように対策しています。
または他の乗客で、別の便に変更してくれる人を募ったり
(後半出てきますが、フレックストラベラー制度という)
オーバーブッキングが出てしまうと判断した時点で、
大きめの飛行機に変更したり。
日本の場合は、搭乗できなかった人数は
1万人あたりで0.1〜0.3くらいと、かなりレアなケース。
海外の場合はとくにアメリカ系航空会社のオーバーブッキングは多く、
1万人につき10人以上というデータも。
オーバーブッキングの対象者にならないためしておきたいこと
事前にオンラインチェックインをしておく
なんといっても
「早めにチェックインする」
これに限ります。
昔あった「リコンファーム」、覚えていますか?(昭和感)
オーバーブッキングを防ぐために、電話で予約の確認をしてましたよねー。
今は亡き、みたいな単語になっていますが
それに代わって主流になってきているのが
「オンラインチェックイン」。
オンラインチェックインとは、航空会社のWebサイトの専用ページやモバイルアプリで
ご自身で予約番号や氏名等を入力し、搭乗手続きができるサービスです。
ネットやスマホのアプリから簡単にチェックインできるのがいいところ。
しかも無料なので、やっておくに越したことはありません。
座席指定が有料の航空会社が多いですが
座席を指定しないと、オンラインチェックイン時に無料で自動的に座席が割り振られます。
座席が決まっている人の方が、チェックインを事前に済ませてない人より
明らかにオーバーブッキングになる確率は低くなります。
オーバーブッキングの対象を明確にしていない航空会社も多いですが
例えばアラスカ航空では、
「時間通りにチェックインした最後の顧客」をオーバーブッキングの対象にする
としています。
最後にチェックインする乗客をオーバーブッキングの対象にしている
航空会社は多いようです。
週末の最終便など混雑しそうな便を回避する
やっぱり週末に旅行をする人が多いので
フライトは必然的に混雑します。
フライトの予約が100%を超えない限り、オーバーブッキングは発生しないので
混みそうなフライトを避ける
というのも1つの手です。
保安検査場を20分前に必ず通過する
保安検査の締切時間は、国内線の場合でだいたい出発時刻の20分前
というのがルールで決まっています。
(ただし、空港や航空会社によって微妙に異なることもあります。)
国際線では「出発時刻の30分前」までに搭乗口に来るように
案内していることがほとんどです。
ということはその前に保安検査場を通過している必要がありますね。
オンラインチェックインをした人は、預け荷物がない場合など
チェックインカウンターを通らなくても済む場合が多く
その場合、保安検査場に直接向かうことになるのですが
航空会社は自社の乗客が保安検査場を通過したことをモニタリングしています。
なので、保安検査場を20分前になっても通過しない乗客は
例えオンラインチェックインを済ませていたとしても
オーバーブッキングの対象になってしまうことがあります。
ということで、保安検査場を20分前に必ず通過することも
オーバーブッキングの対象になりにくくなる方法です。
オーバーブッキングの対象になりにくい人
以下の人は、オーバーブッキングの対象になりにくいです。
・航空会社の上級会員
・乗り継ぎで後続の便にも影響が出る旅程の人
・高齢者や小さな子どもを連れた人
オーバーブッキングの対象になってしまった場合
同じ便のアップグレードを提案される
これが1番結果オーライなのですが
ビジネスクラスなどにアップグレードして搭乗できたりすることもあります。
一種の運なので、これを狙ってギリギリまでチェックインをしない
なんていうことは辞めておきましょう。
航空会社から振替便を提案される
・同じ航空会社の別便に変更する
・同日の違う航空会社のフライトに変更する
など、航空会社から提案されます。
国際航空運送協会(IATA)の国際運送約款は、
オーバーブッキングにより搭乗を拒否された場合、
旅客は補償を受けることができると謳っていて、
多くの航空会社は、IATAのこの約款に準拠しています。
なので、ただ別の便に振り返られるということはあまりなく
以下のような補償金を受け取ることができる場合が多いです。
フライトが翌日になってしまう場合などは
ホテルや飲食などの付随サービスを必要に応じて提供しなければならない。
とされています。
急いでいない場合は、ちょっといいかも〜
なんて思いますが
用事がある場合、急いでいる場合はなかなかのストレスですよね。
乗客の権利
1時間未満の遅延の場合: 不本意に拒否された乗客は補償を受ける権利がありません。
(これは不公平に聞こえますが、航空会社がこれほど迅速に対応できることはめったにありません。)
1〜2時間(または国際的には1〜4時間)遅れた場合: 不本意に拒否された乗客は、片道運賃の200%を最大$675で受け取る権利があります。
2時間以上(または国際的には4時間以上)遅れた場合: 不本意に拒否された乗客は、片道運賃の400%を最大$1,350で受け取る権利があります。
例えばエアカナダの場合
払い戻し可能な航空券をご購入お客様の中には、予定の変更やフライトに間に合わない、または空港にお越しにならないお客様がおいでになります。最善の方法ではありませんが、採算性を考えますと、ビジネスとして多額の損失を出さずに払い戻し航空券を提供する為にオーバーブックをする場合がございます。お客様のご理解を賜りますようお願いいたします。
ごく稀に、オーバーブッキングのためご搭乗いただけない場合がありますが、そのような場合は別の便でできるだけ早く目的地にご到着いただけるよう手配するとともに補償として旅行クーポンまたは現金を提供させていただきます。
フレックストラベラー制度というものがある
フライトでオーバーブッキングが発生した場合
航空会社は、振替をしてもらえる人を募集することがあります。
私も以前スペインから日本のフライトで
「譲ってくれたら、○○ドル」
と、かなり良い金額が提案されたことがあります。
その時は仕事があったので、提案を受けませんでしたが
仕事がなかったら、受けてたかも。
これが、「フレックストラベラー制度」といって、
振替えてくれるボランティアを募る制度です。
フレックストラベラー制度の謝礼は?
日本の場合、協力した人への謝礼のルールは
JAL、ANAとも共通で「同日の別の便の場合は1万円、翌日の便だと2万円」。
各航空会社のマイレージクラブ会員だと
それぞれ7500マイル、1万5000マイルの受け取りも選択できます。
協力したことによる便の振替に伴うタクシー代などの交通費や宿泊費が上乗せされる場合もあります。
ANAで事前登録できる「AMCフレックスパートナー」
ANAには、事前に登録できるフレックストラベラー制度があります。
それが「AMCフレックスパートナー」
ANAマイレージクラブ会員のみ、AMCフレックスパートナーに登録でき
当日自主的に便の変更等に協力した場合、協力金に代えて
以下の「AMCフレックスパートナー協力マイル」の選択をすることも可能になります。
当日:10,000円または7,500マイル
翌日以降:20,000円または15,000マイル
・出発が翌日以降になり、宿泊手配が必要な場合には、「協力金」に加えて宿泊費および宿泊施設と空港間の交通費をANAが負担
・宿泊手配が不要な場合には、ANAの定める範囲で、自宅と空港間の交通費を負担。
登録はこちらから
カナダでは補償金が25万円!?
カナダでは2019年にオーバーブッキングにより予約した便を利用できなかった人に対し、
最大2400カナダ・ドル(約25万円)を補償する内容を盛り込んだ新しい規則が施行されました。
まとめ
以上のことを氣をつければ、おそらくオーバーブッキングの対象者になる可能性は
かなり減るのでは。
予定している便に乗れないのは大打撃なので、
事前にオンラインチェックインはしておくようにしましょう。