海外ノマド

【2026年】スペインのデジタルノマドビザ完全ガイド|条件・収入・税制優遇まで解説

こんにちは!じゃっかんあるつ(@cosmicalz)です。

以前、「スペインがデジタルノマドビザを始めるらしい」という段階で
記事を書いたのですが、

【海外ノマド】スペインもデジタルノマドビザを計画しているらしいこんにちは!じゃっかんあるつ(@cosmicalz)です。 ヨーロッパで続々とデジタルノマド向けのビザが始まっていますね。 ...

その後、制度は正式に承認され、
現在は実際に申請・取得ができるフェーズに入りました。

スペインのデジタルノマドビザは2022年12月に法的に承認され、
正式な運用が始まったのは2025年6月10日です。

EUの中でも「制度としてかなり作り込まれている」ビザのひとつで、
その分、条件はやや厳しめ。
ただし、税制面のメリットなど、他国にはない魅力もあります。

※2023年2月3日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の部分も修正して2026年2月2日に再度公開しました。

スペインのデジタルノマドビザの「難易度」は?

結論からいうと、スペインのデジタルノマドビザは
EU圏の中でも「やや難易度高め」の部類に入ります。

理由はシンプルで、
「収入」「契約」「経歴」「書類」のすべてを
バランスよく求められるからです。

✔ 月収要件は約2,700ユーロ以上
✔ 契約先企業は設立1年以上
✔ 学位または3年以上の実務経験が必要
✔ 無犯罪証明・翻訳・アポスティーユ必須

と、チェック項目が多め。

一方で、
・収入が安定している
・フリーランス/リモートワーカーとしての実績がある
・書類準備をきちんと進められる

この条件を満たせる人にとっては、
「通ればかなり美味しいビザ」でもあります。

ポルトガルのノマドビザ・D7ビザと比べると?

よく比較されるのが、隣国ポルトガルのビザ制度です。

ざっくりした印象をまとめると、こんな感じ。

手続きのシンプルさ
 → ポルトガル(D7)のほうがやさしい

収入要件
 → スペインのほうが明確に高い

書類の多さ・厳格さ
 → スペインのほうが厳しい

税制メリット
 → スペイン(Beckham Law)が強い

ポルトガルは「多少ふわっとしていても通る余地がある」のに対し、
スペインは「制度どおりにきっちり揃えないと通らない」印象です。

その代わり、
スペインは税制優遇や更新制度が明確で、
長期的に見るとメリットが大きいのも事実。

✔ ハードル低めでまずヨーロッパに住みたい
→ ポルトガル

✔ 条件は満たせる/税制メリットを取りたい
→ スペイン

という住み分けになります。

スペインのデジタルノマドビザの概要

スペインのデジタルノマドビザは、EU圏外のリモートワーカーやフリーランサーを対象にした長期滞在ビザです。
観光ビザのように短期間で出国する必要がなく、スペインに腰を据えて暮らしながら働けるのが大きな特徴です。

「働く場所に縛られず、生活の拠点をスペインに置きたい人」向けの制度と言えます。

【有効期間】
初回の許可は最長1年間。
条件を満たしていれば更新が可能で、合計で最長5年間の滞在が認められます。

【居住条件】
1年間のうち183日以上スペインに滞在すると、税務上・居住上の「居住者」とみなされます。
居住カード(TIE)を取得すれば、シェンゲン圏内の国々を自由に移動することも可能です。

【労働条件】
仕事は原則としてスペイン国外の企業・クライアント向けに行うことが前提です。
ただし、総収入の最大20%までであれば、スペイン企業からの業務も認められています。

【対象となる働き方】

・フリーランサー(複数の海外クライアントを持つ個人事業主)
・リモートワーカー(スペイン国外の単一企業に雇用されている人)

【税制上の優遇措置】
一定の条件を満たすと、「Beckham Law(ベッカム法)」が適用される可能性があります。
この制度が適用されると、年収60万ユーロ未満の場合、最初の数年間は**約24%の一律税率**で課税され、
通常の累進課税(最大約47%)よりも税負担を大きく抑えられます。

こうした基本的な枠組みの上に、実際の申請ではいくつかの要件が設けられています。
次に、具体的な条件を整理していきます。

スペインのデジタルノマドビザの要件は?

このビザを申請するには、いくつかの条件を満たす必要があります。
大きく分けると「働き方」「収入」「経歴」「法的要件」の4つです。

働き方に関する要件

・スペイン国外の企業に雇用されている、または契約していること
・契約先企業は設立から1年以上経過し、実際に事業を行っていること
・雇用契約またはフリーランス契約が、少なくとも3か月以上継続していること
・フリーランサーの場合、スペイン国内からの収入は総収入の20%以内

収入に関する要件

・月額2,763ユーロ以上の安定した収入があること
(約48万円/2025年9月時点の目安)

・扶養家族を伴う場合は、以下の追加収入が必要

配偶者・パートナー:+75%
子どもやその他の扶養家族:1人につき+25%

経歴に関する要件

・大学、大学院、専門学校などの学位を持っている
 または
・関連分野で3年以上の実務経験があること

リモートワークに必要なスキルや専門性を、書類で説明できることが求められます。

法的要件

・申請前5年間に、スペインまたは他国で重大な犯罪歴がないこと
・スペインで有効な公的または民間の健康保険に加入していること
・パスポートの有効期限が1年以上残っていること

家族も一緒に申請できる?

スペインのデジタルノマドビザは、家族帯同が可能なビザです。
配偶者や子どもと一緒にスペインで暮らすことができます。

対象となる家族

・配偶者または事実婚パートナー
・扶養されている子ども
・経済的に扶養が必要な親や祖父母など

収入要件の追加例

・申請者+配偶者:月額 約3,797ユーロ
・子ども1人追加:さらに+25%(約690ユーロ)

家族での移住を考えている場合は、この追加収入条件を満たせるかが大きなポイントになります。

スペインのデジタルノマドビザの必要書類は?

必要書類は申請する大使館や地域によって多少異なりますが、基本的には以下のようなものが求められます。

・パスポート(有効期限1年以上)

・申請書類・写真・手数料(約80ユーロ)

・収入証明(銀行明細、給与明細、契約書など)

・学歴や実務経験の証明書(学位証明、推薦状など)

・雇用証明書またはフリーランス契約書

・契約先企業の登記証明(1年以上の実績あり)

・無犯罪証明書(アポスティーユ付き、スペイン語翻訳が必要な場合あり)

・健康保険加入証明書

・スペイン滞在先住所の証明(賃貸契約などを求められるケースもあり)

書類はスペイン語翻訳や認証が必要になるケースが多いので、準備には時間をかけるのがおすすめです。

スペインのデジタルノマドビザの申請方法

申請のルートは2通りあります。

①自国のスペイン大使館や領事館で申請する方法

・渡航前にしっかり準備できるので安心

・ただし審査に時間がかかることがある

②観光ビザでスペインに入国後、90日以内に現地で申請する方法

・現地に住みながら手続きできる

・ただし書類不足があると滞在中に手続きが滞るリスクも

どちらの場合も、必要書類の不備で申請が止まるケースが多いので、準備段階から専門家や翻訳サービスを利用する人も少なくありません。

税制上のメリット

スペインのデジタルノマドビザの大きな魅力のひとつが、税制面の優遇です。

・年間183日以上滞在すると、税務上の居住者として扱われる
・条件を満たせば「Beckham Law」が適用され、年収60万ユーロ未満は約24%の一律課税
・通常の累進課税(最大約47%)と比べると、税負担を大きく抑えられる

ビザ取得者はシェンゲン圏内を自由に移動できるため、
ヨーロッパ各国を行き来しながら活動したい人にも向いています。

まとめ

スペインのデジタルノマドビザは、単なる長期滞在許可ではなく、
「安定した仕事を持ちながら、自分のペースでヨーロッパに暮らす」ための制度です。

・最長5年間の滞在が可能
・税制優遇を受けられる可能性がある
・シェンゲン圏を自由に移動できる

条件は決してゆるくありませんが、
それをクリアできる人にとっては、選択肢の幅を大きく広げてくれるビザです。

太陽の降り注ぐ地中海沿岸の街、歴史ある都市、自然豊かな地方都市。
どこを拠点にしても、スペインならではの豊かさを感じながら働くことができます。

「働きながら、自分らしく暮らす」
その可能性を現実的にしてくれるのが、スペインのデジタルノマドビザです。

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じゃっかんあるつ
はじめまして。じゃっかんあるつです。 旅にまつわるあれこれのおせっかいを焼いています。 「痒いところに手が届く」をモットーに書いていますので、少しでも参考にしてもらえたら嬉しいです。