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こんにちは!じゃっかんあるつ(@cosmicalz)です。
どうせ面白い映画はないんだろうな〜
映画でも観たいねってなった時に、決まってこう思ってしまう。
それが!
上映開始日を待ちわびて、初日に観にいった映画があるのです。
夏の視察の旅から帰ってきて、ジョージアが降って湧いたのは以前お話しした通りで
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そんなジョージアのワインの映画ということで本当に本当に楽しみにしていました。
ジョージアは8000年も前からワインをつくっている、ワイン発祥の地とされていて
8000年前っていったら日本は縄文時代の始まった頃ですよ。
世界無形文化遺産に登録された「クヴェヴリ製法」という作り方。
独特の形をした陶器の壺を地中に埋めて、そこでワインを熟成させます。
さて、映画。
原作の題名は
「Our blood is wine(私たちの血はワイン)」
幾度と侵略を受けながらも、逆境に立ち向かい伝統的なワインを守り続けてきた人々のドキュメンタリー。
登場するジョージアの人たちがとても愛らしく、ブドウをつくる人もワインの醸造に使う壺をつくる職人も
皆心からワインを愛している様子がよく伝わってきます。
スペインのバルにいたおじさま方もそうなんだけど
ジョージアのおじさまもみんなチャーミング!
いやあみんなよくワインを飲んでいた。
一番胸を打ったのは、劇中何度も登場するポリフォニー(多声合唱)という歌。
日本の民謡みたいなものなのかな。
ワインをつくりながら、ワインを飲みながら、誰からともなく始まります。
始まった音に重ねるようにして周りの人の声も合わさっていく。
それが切ないような、解放されていくような、なんともいえない気持ちに。
ソビエト連邦時代は、土地を搾取され、伝統的なワインづくりも禁止され、
大量生産に向かない品種は削られていき、産業化を迫られたジョージアの人たち。
こんなにワインを愛する人たちが、自分たちの愛するワインを作れないというジレンマはいかほどだったのか。
そんな中、細々と自家用のワインをクヴェヴリ製法でつくり続けてくれたおかげで
今も太古から受け継がれたジョージアワインを味わうことができるのです。
ますますジョージアに興味をもったわけですが
今注目されているジョージアなだけに、大量消費をされて欲しくないな
ジョージアの伝統と人々にリスペクトがありますように。