海外旅行

【2025年】ヨーロッパ入国に時間がかかる?新国境管理システム(EES)で空港が大混雑

こんにちは!じゃっかんあるつ(@cosmicalz)です。

ここのところ、ポルトガル・リスボンの空港が大混雑しているというニュースを目にするようになりました。
入国審査に3時間以上かかったという報道も。

実はこの混雑、単なる繁忙期の問題ではありません。
2024年10月から本格運用が始まった、新しいヨーロッパの国境管理システム(EES)
が大きく関係しています。

日本人を含む非EU市民が対象となるこの新システムは、
入国手続きの仕組みそのものを変えるもの。
その影響で、特にリスボン空港をはじめとした一部の空港では、
入国審査の待ち時間が急激に長くなっています。

この記事では、
「EESって何?」
「日本人旅行者にはどんな影響があるの?」
「これからヨーロッパ旅行をするなら何に気をつけるべき?」
といったポイントを、旅行者目線でわかりやすく解説していきます。

リスボン空港で何が起きている?

ここ最近、ポルトガル・リスボンのウンベルト・デルガード空港では、
入国審査に2〜3時間以上かかるケースが相次いで報道されています。

現地当局の発表によると、

・国境管理システムの技術的トラブル

・新システム導入による処理時間の増加

・利用客数に対して十分とは言えない人員・設備

といった要因が重なり、空港は「最大収容能力」に近い状態が続いているとのこと。

特に影響を受けているのが、
EU域外から到着する乗客=日本人を含む非EU市民です。

新しい国境管理システム「EES」とは

EES(Entry/Exit System)は、
EU/シェンゲン圏外から入国する旅行者の出入国情報を、
デジタルで一元管理するための新しい国境管理システムです。

これまでのように、
パスポートにスタンプを押す方式ではなく、

・入国・出国日時
・滞在日数
・顔写真
・指紋

といった情報が電子的に記録されます。

このシステムは、
「180日間のうち最大90日まで滞在可能」という
いわゆる90日ルールの管理を厳格化する目的で導入されました。

なぜ入国審査にこんなに時間がかかるのか

最大の理由は、手続きが増えたことです。

特に初回利用時は、

・指紋の登録
・顔写真の撮影
・システムへの情報入力

が必要になり、
1人あたりの処理時間が大幅に延びています。

さらに、

・システムが不安定で止まることがある
・操作に慣れていない係員も多い
・繁忙期と重なっている

1人あたりの手続き時間が伸びた状態で利用者が集中していることが、
現在の混雑の大きな原因です。

日本人旅行者にどんな影響がある?

日本のパスポートはビザなしでヨーロッパに入国できますが、
EESの対象からは外れません。

そのため、

・入国審査に想定以上の時間がかかる

・乗り継ぎに間に合わないリスクが高まる

・到着初日の予定が崩れる

といった影響が出ています。

特に、
「リスボンで乗り継ぎ」
「夜着→翌朝移動」
といったタイトなスケジュールは要注意です。

特に注意が必要な空港・時期

現時点で特に混雑が報告されているのは、

・リスボン(ポルトガル)
・パリ
・ローマ
・マドリード など

EU域外からの到着便が多い主要空港です。

また、

・夏休み
・年末年始
・祝日シーズン

といった繁忙期は、
通常以上の待ち時間が発生する可能性があります。

これからヨーロッパ旅行をする人への対策まとめ

これからヨーロッパ旅行を予定している方は、
以下を意識しておくと安心です。

・入国後の予定は詰めすぎない

・乗り継ぎ時間はできるだけ余裕を持つ

・到着日は「移動だけの日」と割り切る

・リスボン経由の場合は特に慎重に

まとめ

2024年10月から本格運用が始まった新しい国境管理システム(EES)により、
日本人を含む非EU市民のヨーロッパ入国には、これまで以上に時間がかかるケースが増えています。

特にリスボン空港をはじめとした主要空港では、
入国審査に数時間待つことも珍しくありません。

EESは今後、ヨーロッパ全体で本格運用されていく仕組みです。
しばらくは混乱が続く可能性もあるため、
これからのヨーロッパ旅行は「時間がかかる前提」で計画を立てることが、
いま最も現実的な対策と言えそうです。

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じゃっかんあるつ
はじめまして。じゃっかんあるつです。 旅にまつわるあれこれのおせっかいを焼いています。 「痒いところに手が届く」をモットーに書いていますので、少しでも参考にしてもらえたら嬉しいです。