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カナダ人女性、アメリカ国境で非人道的な扱いを受けた体験—日本人旅行者への警鐘

こんにちは!じゃっかんあるつ(@cosmicalz)です。

2023年3月カナダ人の女優兼企業家であるジャスミン・ムーニー(Jasmine Mooney)が、
アメリカの国境で過酷な扱いを受け、ほぼ2週間も拘束されたというニュースが。

最近ますますアメリカの入国審査の厳しさが増しているような。

事件の背景—ジャスミン・ムーニーの拘束

ジャスミン・ムーニーは、カナダのホリーステート(Holy! Water)ブランドの共同創設者であり、
映画『アメリカン・パイ』の続編にも出演した経験を持つ女優です。

2023年3月3日、彼女はサンディエゴの国境で拘束され、
その後、アリゾナ州の移民拘置所に送られました。

ムーニーは、過去に取得したアメリカの労働ビザが取り消されていたことが原因で、
新たにビザの申請を試みていたといいます。

アメリカへ何度も往復していたムーニーは、過去には問題なく渡航していたものの、
この日は突然、アメリカの入国審査官に尋問され、そのまま拘束されてしまいます。

非人道的な拘留

ムーニーは拘留中に「非人道的な扱い」を受けたと語っています。

彼女は、コンクリートの独房に閉じ込められ、
窓もなく明るい蛍光灯が一晩中点灯している中で、
アルミホイルを体に巻き付けて寝るという過酷な状況を強いられました。

「私が見た中で最も非人道的な場所でした」とムーニーは語り、
その状況を深く心に刻んだことを明かしています。

彼女は、2日半にわたりマットレスも毛布もない状態で寝なければならなかったとのことです。

また、拘束中にムーニーは頻繁に手錠をかけられ、チェーンで縛られることがあり、
心理的にも肉体的にも非常に過酷な状況が続いたといいます。

ビザの問題と入国審査の不透明さ

ムーニーのビザは、以前から問題なく許可されていたものでしたが、
突然取り消され、再申請を試みたものの、申請が不完全だという理由で拘束されました。

入国審査官は、ムーニーが「ヘンプ」を含む成分を使っている製品を扱う会社で
働いていたことを理由にビザの無効を主張しました。
しかし、ムーニー自身は、なぜ突然このような問題が発生したのか理解できないと語っています。

特に、ムーニーはサン・イシドロ国境で最初にビザを取得した際、
ロサンゼルスの弁護士の助言を受けて申請したため、
その場所で再び手続きを行うつもりだったようです。
しかし、今回のような事態に直面し、その不透明な運営に困惑していました。

日本人旅行者への警告

ジャスミン・ムーニーの体験は、アメリカの入国審査やビザ申請の複雑さ、
またその不透明さを象徴しています。

ムーニーのように、ビザに問題がないと思われても、
予期しない理由で入国が拒否され、拘束されることがあります。

特に、アメリカへの渡航を予定している日本人旅行者にとっても、
入国時に何らかの問題が発生するリスクはゼロではありません。

ビザの申請や更新に関して、しっかりとした確認が求められます。
また、万が一の事態に備え、必要な情報を事前に収集し、
問題が発生した場合の対策を講じておくことが重要です。

もし不当に拘束されたらどうしたらいいのか?

弁護士に連絡する

アメリカで拘束された場合、すぐに弁護士に連絡することが重要です。
弁護士は、入国管理に関する知識が豊富で、
あなたがどのように行動すべきかをアドバイスしてくれるでしょう。
また、弁護士はあなたの権利を守るために、適切な手続きを踏んでくれるはずです。

アメリカ国内の弁護士を探す方法:
もし、アメリカで適切な弁護士に連絡できない場合、
日本の大使館や領事館を通じて、アメリカで信頼できる弁護士を紹介してもらうこともできます。

日本の大使館または領事館に連絡する

日本の大使館や領事館に連絡を取ることも非常に重要です。
アメリカで拘束されている場合、日本の領事館はあなたのサポートを提供し、
必要な場合は適切な手続きを踏んでくれるはずです。

領事館は、必要な書類の手配や法的支援を受けるための手続きについてアドバイスしてくれるでしょう。

【大使館・領事館に連絡する際の基本情報】

・名前、国籍、拘束された場所(国境・施設名)
・拘束された理由や状況
・弁護士に連絡したかどうか

【在アメリカ合衆国日本大使館】

住所: 2520 Massachusetts Ave NW, Washington, D.C. 20008

電話番号: +1 202-238-6700

緊急連絡先 (夜間・週末): +1 202-238-6700 (オペレーターに繋がります)

FAX: +1 202-328-2187

ウェブサイト: https://www.us.emb-japan.go.jp/

【日本領事館 (主要都市)】

◎ニューヨーク領事館

住所: 299 Park Ave 18th Floor, New York, NY 10171
電話番号: +1 212-418-4400
ウェブサイト: https://www.nyc.us.emb-japan.go.jp/

◎ロサンゼルス領事館

住所: 350 S. Grand Ave, Suite 1700, Los Angeles, CA 90071
電話番号: +1 213-617-6700
ウェブサイト: https://www.la.us.emb-japan.go.jp/

◎サンフランシスコ領事館

住所: 275 Battery St, San Francisco, CA 94111
電話番号: +1 415-777-3533
ウェブサイト: https://www.sf.us.emb-japan.go.jp/

◎シカゴ領事館

住所: 737 N. Michigan Ave, Suite 1100, Chicago, IL 60611
電話番号: +1 312-280-0400
ウェブサイト: https://www.chicago.us.emb-japan.go.jp/

◎ホノルル領事館

住所: 1742 Nuuanu Ave, Honolulu, HI 96817
電話番号: +1 808-543-3111
ウェブサイト: https://www.honolulu.us.emb-japan.go.jp/

自分の権利を理解し、守る

アメリカでは、拘束されている間にも基本的な権利が保障されています。
特に、法的手続きに関して自分の権利を理解し、それを守ることが大切です。

以下は覚えておくべき基本的な権利です:

・弁護士に相談する権利: 拘束されている場合、弁護士に相談する権利があります。
強制的に取り調べを受けたり、弁護士と連絡を取ることができない状況に追い込まれた場合は、
その状況を指摘し、弁護士との連絡を求めましょう。

・情報を正確に伝える権利: 拘束された場合、どのような手続きが行われているのか、
また拘束の理由についてはしっかりと聞き、記録しておくことが重要です。

日本語が通じる通訳を依頼する

もし英語に不安がある場合、通訳を依頼することも可能です。
日本の領事館や大使館が通訳サービスを提供してくれる場合もあるため、
その場で通訳を依頼して、正確なコミュニケーションを取るようにしましょう。

入国管理が違法な扱いをしている場合の対応

もし拘束が不当だと感じた場合、あなたが受けた扱いが不適切であると感じる場合は、
上級の入国管理官に抗議することができます。

また、長期間にわたり理由が不明確であったり、過剰な拘束が行われている場合、
後に訴訟を起こす可能性も考慮する必要があるかもしれません。

まとめ

今回のジャスミン・ムーニーの体験は、アメリカの入国審査やビ
ザの問題に対する警鐘を鳴らすものであり、
日本人旅行者にも関係が深い問題です。

アメリカへ渡航する際には、事前に十分な情報を収集し、
リスクを回避するための対策を講じておくことが非常に重要です。

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じゃっかんあるつ
はじめまして。じゃっかんあるつです。 旅にまつわるあれこれのおせっかいを焼いています。 「痒いところに手が届く」をモットーに書いていますので、少しでも参考にしてもらえたら嬉しいです。